防災設備の電源バックアップに使う「防災型非常用発電機」には

厳しい基準を満たす適用規格があります。



防災用途で設置をする場合には

防災認定品の認証マークを取得した非常用発電機のみ設置が許可されます。

非常用発電機の本体価格はメーカーによりそれぞれ異なります。

製造メーカーからユーザーは直接購入はできません。

代理店または取扱い業者を通じて発電機の購入が行われます。

また代理店、取扱店により販売価格も異なります。

非常用発電機は車と異なり、同じメーカーで同じ機種を見積もり比較は容易にはできません。

ユーザー情報はメーカーと共有されるため、代理店同士の競合を防ぐ目的もあります。

ですのでいくつかの代理店様にお見積もりを頼んでみてはいかがでしょうか！

据付型の発電機は用途を問わず設置にあたり、所轄消防への設置届を要します。

防災用途の発電機の場合には、設置完了後に消防立会検査も必要です。

これら設置～立会検査にかかる費用が発電機の付帯工事費とは別に必要となります。

据付型の発電機や非常用発電機には、本体価格の他に付帯工事が加わります。

新たに発電機を増設したり、更新する発電機のサイズが大きくなる場合には

発電機を載せる土台の基礎工事が必要になります。

非常用発電機は厳しい規格があるため、運転時の性能差はそこまで差が生じません。

それよりも一度設置をしたら長い期間、更新をすることがないため

なにより耐久性や故障をした場合の補修部品が揃うかどうかが重要になってきます。

マーケットシェアが低いメーカーは、将来的に非常用発電機の生産をやめてしまう可能性もあります。

さらに非常用発電機は納入したら終わりではなく、定期的にメンテナンスを計画する専門のパートナーが

いるといないとでは故障発生のリスクに大きく差がでます。

非常用発電機は普段動かす機会が無いため、電気設備点検で5分程度試運転した程度では

故障する兆候は中々見つけられません。

しかし、稼働時間の有無に関わらず、オイルや冷却水などの消耗品は経年とともに劣化し

長期間放置をしますと、例えばラジエーター本体の腐食など、周辺機器へ重大な故障の原因を招きます。



どのメーカーを選ぶかより

アフターサービスや購入後にしっかりとメンテナンス体制のバックアップを図れるかを

視点に置いてお選び頂くことが重要になると存じます。

デンヨー株式会社　Denyo Co.,Ltd.
創立　1948年　7月
本社所在地　東京都中央区日本橋堀留町二丁目8番5号
資本金　1,954百万円
工場　福井・滋賀・唐津・アメリカ・インドネシア・ベトナム
従業員数（連結） 583名（1,334名）

こちらのデンヨー株式会社は屋外用エンジン発電機・溶接機を製造する東京都中央区に本社を置く会社になります。
屋外用パワーソースのパイオニアであり。
エンジン発電機・エンジン溶接機でトップメーカーだと言えると思います。
夜間の工事現場を明るく照らす投光機やキャンプなどで使用する携帯式発電機も揃えており、米、アジアで現地生産を行っているなど大きな会社になります。
発電機の国内市場占有率も60％を超えておりさらに溶接機でも国内市場占有率が50％を超えています。

発電機に関しましても非常用自家発電設備はもちろん、可搬形ディーゼル発電機や携帯用の小型発電機、更に電源車など様々な種類の発電機があります、容量に関しましても様々なものがありますので色んな場合に対応できる発電機がそろっていると思います。
事業所も多くありますのでどこの地域でも購入しやすいかと思います。

ニシハツ株式会社　　Nishihatsu Co.,Ltd.
設立 1963年（昭和38年） 10月11日
本社所在地 佐賀県唐津市千々賀140番地
資本金 50百万円

こちらのニシハツ株式会社はデンヨー株式会社が100％の株を持つグループ会社になります。
デンヨー株式会社のグループでありますので同じく安心してまかせられる会社かと思います。
本社が佐賀県にありまして工場も九州にありますので九州で発電機を設置される場合は心強いメーカー様かと思います。

株式会社 日立製作所　Hitachi, Ltd.
設立年月日　大正9年（1920年）2月1日
本店所在地　東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
資本金　460,790百万円
従業員数　29,850名

こちらの日立製作所は皆さんもよく聞く名前かと思います。
エアコンなどでもよく聞く日立ですが発電機に関しても製作しております。
日立グループは様々な部門で構成されておりトヨタ自動車、日本電信電話に次ぐ規模の従業員数がいらっしゃる大手様ですので安心感があると思います。
非常用自家発電設備に関してはそれほど多くの種類はありません。
容量も250KVAから4.000KVAまでとなります。ガスタービン発電設備とディーゼル発電設備はございます。
ですが、NEWサンパワー（Mシリーズ）という名で日立パッケージ形ディーゼル発電装置という防災用の発電機・制御機器が一体になったパッケージのシリーズを出しております。
こちらは20～1000KVAの物があります。分かり易く操作できるようにパッケージになっておりますので一度見てみて下さい！

三菱重工業株式会社　Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
創立年月日 1884年（明治17年）7月7日沿革
設立年月日 1950年（昭和25年）1月11日
本社所在地　東京 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
横浜 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番1号
資本金 2,656億円
社員数 単独：23,009人

こちらの三菱重工業株式会社は勿論大手であります。
三菱グループですので安心ですしエネルギー事業にも取り組んでおり、火力発電や原子力発電を扱っているので電力の分野に長けておられるメーカー様かと思います。
非常用発電機に関しましては様々なシリーズを出しており容量も様々あります。
アフターサービスもしっかりしており、また、燃料の噴射ポンプは一体形ですから、調整は全く不要であり、保守、点検もラクにこなせます。
バッテリーなどの取り扱いもありますので色々な設備をまとめてお願いできるかもしれません。見てみて下さい。

ヤンマーホールディングス株式会社
創業日 　 1912年
設立 　　　　2013年（平成25年）4月1日
本社所在地　大阪市北区茶屋町1-32
従業員数（連結） 20,744名

こちらのヤンマー様は弊社としてもよく取り扱うことがあり、様々な機器のエンジン部分を支えている会社です。
エンジンの製作が得意なメーカー様ですので発電機も信頼ができる製品となっております。
更に企業としましても発電機等に力を入れておりますので、自動操作や
※1自動並列運転、※2無停電電源装置などの、最新の技術を使っており、災害時にも滞りなく電力が作れるかと思います。
※3キュービクル型発電システムに関しても種類が豊富にあります、屋外に置く場合は雨風をしのげる用に鉄の箱に入っていないといけません。
更に発電機とは始動時には黒煙が出るものなんですが、電子制御により、始動時の燃料噴射量を段階的に調整して、排出黒煙を大幅に抑えています。
一般的はビルだけではなく空港であったり電話の送信中継用であったりなど重要な施設にも採用されています。

※1（自動並列運転とは、2台以上のエンジン発電機が並列に接続され、一体となって運転されることをいいます。この動きを自動でしてくれます）

※2（無停電電源装置とは停電が起きてしまったときに電気を一定時間供給し続けるための装置です。延長コードと蓄電器能が合わさったものですね。ですが5分～10分しか持ちませんので停電時にパソコンなどの機械が切れることなく起動がしつづけられるように発電機と併用できるようにしておきましょう）

※3（キュービクルとは高圧受電設備を指すことが多いですがこのように発電機を雨風から守る箱を指すこともあります）

西芝電機株式会社
創立 　　　昭和25年2月
従業員数 　約700名
土地・建物　本社・工場（姫路市網干区浜田1000番地）

こちらの西芝電機株式会社様は集中排除法により東京芝浦電気株式会社
（現 株式会社東芝）の網干工場の設備、人員を継承して西芝電機株式会社として分離、独立した会社になります。
一般的な発電機も勿論大切ですがこちらのメーカー様は船舶等に設置するような発電機や電動機、配電盤・制御盤などを扱っています。
やはり船上では一帯は海になります。ですので一度でも電気系統に故障がありますと大変な事態となりますので、やはりこれらの製品には安全性においては極めて高いと言えるかと思います。

株式会社 東京電機
創業 　大正9年（1920年）3月
資本金 7,200万円
本社・工場　茨城県つくば市桜三丁目11番地1

こちらのメーカー様は主に発電設備や電力の制御等に必要な機器の販売を行っているメーカー様になります。
更に2020年度の納入実績は全国でも2位を誇っており、関東地方では1位誇っています。
設置後のアフターケアに関しましても東京電機機器サービス株式会社という株式会社東京電機の下請け会社としてあり、基本的には東京電機の機器の関してはこの会社がまとめて点検等をしてくれます。

川崎重工業株式会社
設立年月日　1896年10月15日
資本金　104,484百万円
本社所在地　東京本社
東京都港区海岸１丁目14-5　

こちらのメーカー様は主に非常用ガスタービン発電設備を製造販売しております。
「カワサキPUシリーズ」という名称でシリーズ化しており種類に関しては全21機種もあります。出力はガスタービンですので少し高く設定されており、出力187.5KVAから6.000KVAまでと様々なパターンに対応できると思います。
さらにカワサキ非常用ガスタービン発電設備は、発電機とガスタービンを一つの共通台板にセットした発電装置と、自動始動発電機盤、ガスタービン始動装置、排気消音器、燃料小出槽、および給換気設備などの各装置から構成されています。キュービクルで覆っておりますので屋内でも屋外でも設置可能です。
普段はディーゼル式の発電機は作ってはいませんが中には原子力発電所の緊急時用などで特別にディーゼル式で発電機作ったりもしていますので技術力はすごいと思います。
カワサキマシンシステムズというグループ会社がありアフターサービスもしっかりしています。

ダイハツディーゼル株式会社 （DAIHATSU DIESEL MFG.CO.,LTD）
創業 明治 40年（ 1907年 ） 3月 1日
創立 昭和 41年（ 1966年 ） 5月 2日
資本金 24 億 3430万円
本社所在地 〒531-0076 大阪府大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビルタワーウエスト17･18階
従業員数 834 名

こちらのメーカー様は聞いたことはあるんじゃないでしょうか？
車でも船舶でも長年エンジンに携わっているメーカー様です。
改めてになるかと思いますが多くのダイハツ製乗用車を街中でもお見掛けするかと思います。それだけでも安全性が確認できるかと思いますが長年、船舶用の常用エンジンの分野でも第一線にいらっしゃると思います。
システムに関しましても環境に対して優しい設計での開発に成功し、表彰を受けています。
設計に関してですが軸出力でつくる電力だけでなく排ガス熱のエネルギーや水での冷却時にでる冷却熱などのエネルギーも利用できるエネルギーするものです。
勿論、排ガスのまま出すんではなく蒸気にしたり温水の一部として排出したりと環境に配慮しています。

富士電機株式会社（FUJI ELECTRIC CO., LTD.）
設立　1923年8月29日
資本金　47,586,067,310円
本社事務所　東京都品川区大崎一丁目11番2号ゲートシティ大崎イーストタワー
従業員数　27,593名

こちらのメーカー様もお聞きになられたことがあるんじゃないでしょうか？
いくつもそしていろんな事業されておられる富士グループ様です。
企業の安全性はもちろんですが、非常用発電機に関しましてもディーゼルエンジン発電装置ならコンパクトなものから1000KVAまで容量もあり寒冷地仕様や様々なものを出しておられます。
ディーゼルだけではなくガスタービン発電装置もあります、こちらも375KVAから3000KVAと幅広く細かく準備して下さっています。

非常用発電機だけではなく難しい特高高圧の受配電設備も取り扱っており電気に関することのエキスパートだと思います。
電気設備全般をみなししたい方はいいんじゃないでしょうか？