今回は非常用発電機と蓄電池の機能の違いについてご説明します。
建物の管理者の方なら聞いたことがあるかもしれませんが災害時の対策として消防法では非常電源を設置しないといけません!
ですがこれらの違いやメリットやデメリットについては分からないことも多いかと思いますのでこれから説明していきたいと思います!
1.非常用発電機と蓄電池の違い?
これらの機器は上記でもいいましたが消防法で言います、非常電源にあたります。
災害時に停電等が起こった際に防災機器を動かしたり避難時に必要な機器に電力を流す目的で設置するものになります。
それでは下記でご説明していきます。
災害時に停電等が起こった際に防災機器を動かしたり避難時に必要な機器に電力を流す目的で設置するものになります。
それでは下記でご説明していきます。
①蓄電池:電気を貯めて使うもの
蓄電池とは何度も繰り返し充電して利用できる電池のことを指します。
電気を貯めて、それを必要に応じて放出することが主な機能です。
蓄電力の低い携帯式や蓄電力の非常に大きい産業用などいくつか種類がありますが、ここでは蓄電力が数kW(kW : 電力の単位)~15kWほどの家庭用の大型蓄電池について解説していきます。
家庭用の蓄電池の設置費用の相場は、本体価格含めて150万~200万円ほどです。
自力で発電することはできませんが、太陽光発電で電気を貯めることや、災害時の備えとして利用されています。
電気を貯めて、それを必要に応じて放出することが主な機能です。
蓄電力の低い携帯式や蓄電力の非常に大きい産業用などいくつか種類がありますが、ここでは蓄電力が数kW(kW : 電力の単位)~15kWほどの家庭用の大型蓄電池について解説していきます。
家庭用の蓄電池の設置費用の相場は、本体価格含めて150万~200万円ほどです。
自力で発電することはできませんが、太陽光発電で電気を貯めることや、災害時の備えとして利用されています。
②発電機:電気を作り出して使うもの
発電機とは電気を作り出す機械のことを指します。
燃料から電力を作り出すことが主な機能です。
発電量の少ない手動式や大型で発電量の多い産業用などいくつかの種類がありますが、ここでは燃料を利用してエンジンを動かす家庭用の発電機について解説していきます。
家庭で使われるサイズのものであれば10万円前後の製品が多いです。
太陽の光がなくても燃料があれば電気を作り出せることから、レジャーや作業、災害時の備えとして利用されています。
燃料から電力を作り出すことが主な機能です。
発電量の少ない手動式や大型で発電量の多い産業用などいくつかの種類がありますが、ここでは燃料を利用してエンジンを動かす家庭用の発電機について解説していきます。
家庭で使われるサイズのものであれば10万円前後の製品が多いです。
太陽の光がなくても燃料があれば電気を作り出せることから、レジャーや作業、災害時の備えとして利用されています。
2.非常用発電機と蓄電池のメリット、デメリット
それではこれから非常用発電機と蓄電池のメリット、デメリットをご説明していきます。
①蓄電池のメリット
電気を安価に利用できる
太陽光発電の性能によっては、発電した電力がその時に利用している電力よりも多くなります。
蓄電池があれば、この余剰電力を貯めておくことで、雨の日や夜間などの太陽光発電が働かない時に利用することが可能です。
また、最近では電気の価格が市場の需給に応じて上下する料金システムも登場しています。
需要の少ない時間帯に蓄電池に電気を貯めておき、多い時間帯にその電気を利用することで電気価格を抑えることが可能です。
このように、蓄電池を利用することで電気を安価に利用することができるようになります。
災害時の備えになる
蓄電池に電気を貯めておくことで、地震や大雨で停電が起きた際にも最低限の生活を維持することが可能です。
一般的な4kWの蓄電池でおよそ2~3日間は、照明や電子レンジ、空調をこまめに利用する最低限の生活が可能になります。
長期的な停電に耐えられる
蓄電池は災害への備えとして、単体よりも太陽光発電などと一緒に使うことでより大きな効果を発揮します。
蓄電池単体では電気を消費することしかできませんが、太陽光発電と組み合わせることで発電→消費→発電の持続的なサイクルを作り出し、長期的な停電に耐えることが可能です。
少しの停電に収まらない、大規模災害時には非常に頼れる存在といえるでしょう。
太陽光発電の性能によっては、発電した電力がその時に利用している電力よりも多くなります。
蓄電池があれば、この余剰電力を貯めておくことで、雨の日や夜間などの太陽光発電が働かない時に利用することが可能です。
また、最近では電気の価格が市場の需給に応じて上下する料金システムも登場しています。
需要の少ない時間帯に蓄電池に電気を貯めておき、多い時間帯にその電気を利用することで電気価格を抑えることが可能です。
このように、蓄電池を利用することで電気を安価に利用することができるようになります。
災害時の備えになる
蓄電池に電気を貯めておくことで、地震や大雨で停電が起きた際にも最低限の生活を維持することが可能です。
一般的な4kWの蓄電池でおよそ2~3日間は、照明や電子レンジ、空調をこまめに利用する最低限の生活が可能になります。
長期的な停電に耐えられる
蓄電池は災害への備えとして、単体よりも太陽光発電などと一緒に使うことでより大きな効果を発揮します。
蓄電池単体では電気を消費することしかできませんが、太陽光発電と組み合わせることで発電→消費→発電の持続的なサイクルを作り出し、長期的な停電に耐えることが可能です。
少しの停電に収まらない、大規模災害時には非常に頼れる存在といえるでしょう。
②発電機のメリット
いつでもどこでも電気を作れる
燃料さえあれば、いつでも電気を作ることができるというメリットは大きいです。
例えば、大雨で停電している時に太陽光発電は機能しませんが、発電機があればすぐに電気を作り出すことができます。
また、車で持ち運べるサイズなので、キャンプや遠方での作業にも利用可能です。
災害時の備えになる
少し上記と内容がかぶりますが、発電機は災害時の備えとしても力を発揮します。
太陽光発電は長雨続きでは使えず、蓄電池も貯めた電力を使い果足した後は使い物になりません。
発電機はいつでも電気を作り出せるため、災害対策にも有効です。
燃料さえあれば、いつでも電気を作ることができるというメリットは大きいです。
例えば、大雨で停電している時に太陽光発電は機能しませんが、発電機があればすぐに電気を作り出すことができます。
また、車で持ち運べるサイズなので、キャンプや遠方での作業にも利用可能です。
災害時の備えになる
少し上記と内容がかぶりますが、発電機は災害時の備えとしても力を発揮します。
太陽光発電は長雨続きでは使えず、蓄電池も貯めた電力を使い果足した後は使い物になりません。
発電機はいつでも電気を作り出せるため、災害対策にも有効です。
③蓄電池のデメリット
単体では電気を作ることができない
蓄電池は単体で電気を作ることができません。
そのため、電気を貯める太陽光発電などと連携させない場合は、普段も災害時にも使えない、高いだけの置物になってしまう恐れがあります。
もし、蓄電池を単体で設置しようと考えていましたら、それを生活に活かせるか今一度考えてみることがおすすめです。
蓄電池は単体で電気を作ることができません。
そのため、電気を貯める太陽光発電などと連携させない場合は、普段も災害時にも使えない、高いだけの置物になってしまう恐れがあります。
もし、蓄電池を単体で設置しようと考えていましたら、それを生活に活かせるか今一度考えてみることがおすすめです。
④発電機のデメリット
重量が重い
発電機はかなり重いものです。
全てが全てということはありませんが、成人男性2人がかりで持ち上げる程のものが多数を占めます。
こまめに移動して使うことを考えている場合は、購入時に重量も意識して選ぶことがおすすめです。
メンテナンスが必要
発電機には使用前後のメンテナンスが必要です。
記事の内容から逸れるので詳細は省きますが、月に1度ほど稼働させる、使用後にガソリンを発電機からきっちり抜くなど、ある程度のメンテナンスは必要になります。
また、いざという時に利用するために普段から燃料を用意しておく必要もあるのです。
基本的に放置で大丈夫な蓄電池や太陽光発電に比べると、手間が多いと言えるでしょう。
発電機はかなり重いものです。
全てが全てということはありませんが、成人男性2人がかりで持ち上げる程のものが多数を占めます。
こまめに移動して使うことを考えている場合は、購入時に重量も意識して選ぶことがおすすめです。
メンテナンスが必要
発電機には使用前後のメンテナンスが必要です。
記事の内容から逸れるので詳細は省きますが、月に1度ほど稼働させる、使用後にガソリンを発電機からきっちり抜くなど、ある程度のメンテナンスは必要になります。
また、いざという時に利用するために普段から燃料を用意しておく必要もあるのです。
基本的に放置で大丈夫な蓄電池や太陽光発電に比べると、手間が多いと言えるでしょう。
⑤非常用発電機と蓄電池の種類について!
非常用発電機と蓄電池といいましても種類がございます。
下記に主な種類を記載していきます。
下記に主な種類を記載していきます。
⑥蓄電池の種類
リチウムイオン蓄電池
リチウムイオン蓄電池は、小型サイズであることが特徴です。ビルの一角のオフィスや、小規模の事業所など、設置スペースが限られた企業にも導入が可能です。
産業用だけでなく、家庭用でも広く使われています。寿命は6年から10年程度ですが、使用環境により短くなるリスクがあります。また、蓄電池の中では価格が高めです。
鉛蓄電池
鉛蓄電池は、寿命が長いことが特徴で、17年程度もつといわれています。また、他の種類よりも安価なため導入しやすい点がメリットとして挙げられます。そのため、産業用蓄電池の中では1番のシェアを獲得しています。ただし、本体のサイズが大型でスペースをとってしまいます。
ニッケル水素蓄電池
ニッケル水素蓄電池は、従来のニッケルカドミウム電池よりも高容量で、使用持続時間が長く、さらに充電状態から長時間放置しても使用できるなど、さまざまな面で優れています。
課題としては、時間の経過で内蔵電力が消耗しやすいため、寿命が5年から7年と短めであることです。また、「メモリー効果」という、放電中に電圧が低下する現象が起きることも指摘されています。
NAS蓄電池
NAS蓄電池は15年程度の長寿命が特徴です。また、鉛蓄電池よりもエネルギー密度が3倍高く、同じ容量であれば設置スペースが3分の1になるコンパクトさもあわせ持ちます。ただし、NASと水が反応して燃焼を起こす危険性があるため、周辺設備の管理が必要です。
リチウムイオン蓄電池は、小型サイズであることが特徴です。ビルの一角のオフィスや、小規模の事業所など、設置スペースが限られた企業にも導入が可能です。
産業用だけでなく、家庭用でも広く使われています。寿命は6年から10年程度ですが、使用環境により短くなるリスクがあります。また、蓄電池の中では価格が高めです。
鉛蓄電池
鉛蓄電池は、寿命が長いことが特徴で、17年程度もつといわれています。また、他の種類よりも安価なため導入しやすい点がメリットとして挙げられます。そのため、産業用蓄電池の中では1番のシェアを獲得しています。ただし、本体のサイズが大型でスペースをとってしまいます。
ニッケル水素蓄電池
ニッケル水素蓄電池は、従来のニッケルカドミウム電池よりも高容量で、使用持続時間が長く、さらに充電状態から長時間放置しても使用できるなど、さまざまな面で優れています。
課題としては、時間の経過で内蔵電力が消耗しやすいため、寿命が5年から7年と短めであることです。また、「メモリー効果」という、放電中に電圧が低下する現象が起きることも指摘されています。
NAS蓄電池
NAS蓄電池は15年程度の長寿命が特徴です。また、鉛蓄電池よりもエネルギー密度が3倍高く、同じ容量であれば設置スペースが3分の1になるコンパクトさもあわせ持ちます。ただし、NASと水が反応して燃焼を起こす危険性があるため、周辺設備の管理が必要です。
非常用発電機の種類について!
ディーゼルエンジン
ディーゼルエンジン非常用発電機は、対応できる出力の範囲が広く種類が豊富なため、非常用発電機として使われるのはこちらが多いです。運転時の注意点として、負荷が低いと煙が出やすいため、出力が大きすぎる種類は選ばないほうが良いでしょう。
メリット
機種が豊富
ガスタービンより安価
発電効率が良い
燃料が安い
メンテナンスが用意
デメリット
ラジエーターが必要
騒音がある
煙の量が多い
ガスタービンエンジン
ガスタービンエンジン非常用発電機は、ディーゼルエンジンより小型化が可能で、騒音が少ないタイプです。本体は小型であるものの、燃料消費が多いため、燃料タンクも含めると設備全体が大型化する可能性があります。また、価格はディーゼル型より高額です。
メリット
省スペースが可能
騒音が少ない
冷却水が不要
煙の量が少ない
デメリット
発電効率が良くない
燃料単価が高い
本体価格が高い
メンテナンス費用が高い
吸排気の風量が大きい
となります。
ディーゼルエンジン非常用発電機は、対応できる出力の範囲が広く種類が豊富なため、非常用発電機として使われるのはこちらが多いです。運転時の注意点として、負荷が低いと煙が出やすいため、出力が大きすぎる種類は選ばないほうが良いでしょう。
メリット
機種が豊富
ガスタービンより安価
発電効率が良い
燃料が安い
メンテナンスが用意
デメリット
ラジエーターが必要
騒音がある
煙の量が多い
ガスタービンエンジン
ガスタービンエンジン非常用発電機は、ディーゼルエンジンより小型化が可能で、騒音が少ないタイプです。本体は小型であるものの、燃料消費が多いため、燃料タンクも含めると設備全体が大型化する可能性があります。また、価格はディーゼル型より高額です。
メリット
省スペースが可能
騒音が少ない
冷却水が不要
煙の量が少ない
デメリット
発電効率が良くない
燃料単価が高い
本体価格が高い
メンテナンス費用が高い
吸排気の風量が大きい
となります。
3.まとめ
本日もお疲れ様でした。
近年、蓄電池を導入している企業が増加しています。
病院などでは、万が一停電した時の備えとして、一定時間自立して電気を供給できる産業用蓄電池が導入されています。その他にも、自然災害などにより事業所全体が停電した場合に備えて、サーバーの情報を守ったり、通信手段を確保したりするための非常用電源 として産業用蓄電池を導入する企業があります。
また、東日本大震災や近年の災害の状況を踏まえ、非常用電源として家庭用蓄電池を導入する家庭も増加しています。
様々な災害にそなえて対策を考えておきましょう!
今週はここまで!!来週もご安全に!!!
近年、蓄電池を導入している企業が増加しています。
病院などでは、万が一停電した時の備えとして、一定時間自立して電気を供給できる産業用蓄電池が導入されています。その他にも、自然災害などにより事業所全体が停電した場合に備えて、サーバーの情報を守ったり、通信手段を確保したりするための非常用電源 として産業用蓄電池を導入する企業があります。
また、東日本大震災や近年の災害の状況を踏まえ、非常用電源として家庭用蓄電池を導入する家庭も増加しています。
様々な災害にそなえて対策を考えておきましょう!
今週はここまで!!来週もご安全に!!!