皆さん、こんにちは!本日は非常用発電機にも実は色々な形が存在しますので各形の特徴や発電のタイムスケジュールや試験の起動手順などに触れていきます!是非気になる方は見ていってください!
非常用発電機のタイムスケジュール
こちらが発電機のタイムスケジュールになります。
分かり易い図かと思うので見ていってください!
分かり易い図かと思うので見ていってください!
非常用発電機の種類(起動時間別) 普通形(U形)
消防用設備等に附置する非常電源及び防災設備に附置する予備電源として認証基準に適合するもの。
商用電源が停電した後、自動始動し、自動的に電圧が確立して、40秒以内に負荷に電力を供給できるもの。
定格出力で連続1時間運転できるもの。
商用電源が停電した後、自動始動し、自動的に電圧が確立して、40秒以内に負荷に電力を供給できるもの。
定格出力で連続1時間運転できるもの。
即時普通形(X形)
消防用設備等に附置する非常電源及び防災設備に附置する予備電源として認証基準に適合するもの。
商用電源が停電した後、自動始動し、自動的に電圧が確立して、10秒以内に負荷に電力を供給できるもの。
定格出力で連続1時間運転できるもの。
商用電源が停電した後、自動始動し、自動的に電圧が確立して、10秒以内に負荷に電力を供給できるもの。
定格出力で連続1時間運転できるもの。
長時間形(W形)
普通形(U形)で、かつ定格出力で連続して1時間を超えて長時間運転できるもの。
即時長時間形(Y形)
即時普通形(X形)で、かつ定格出力で連続して1時間を超えて長時間運転できるもの。
非常用自家発電設備の設置義務とは?
非常用自家発電設備は、法令(消防法又は建築基準法)により設置が義務づけられている防災用と、それ以外の、設置者が自主的に設けた保安用のものがある。
防災用と保安用、それぞれの自家発電設備の設置目的、必要な運転時間、及び燃料保有量の定めがある。
防災用と保安用、それぞれの自家発電設備の設置目的、必要な運転時間、及び燃料保有量の定めがある。
設置基準(設置場所や施工上の注意)
自家発電設備は、運転中の騒音、振動、排気、引火の危険性がある燃料を使用することなどから、その設置場所について、施工規則第12条において定めがある(一部抜粋)
・点検に便利で、火災等の災害による被害を受けるおそれが少ない箇 所。
・不燃材料で造られた壁、柱、床及び天井で区画され、窓及び出入口に防火戸を設けた専用の室に設けること。
・ただし、キュービクル式自家発電設備で、不燃材料で区画された変電設備室、発電設備室、機械室、ポンプ室、その他これらに類する室又は屋外若しくは屋上に設ける場合は、この限りではない。
・点検に便利で、火災等の災害による被害を受けるおそれが少ない箇 所。
・不燃材料で造られた壁、柱、床及び天井で区画され、窓及び出入口に防火戸を設けた専用の室に設けること。
・ただし、キュービクル式自家発電設備で、不燃材料で区画された変電設備室、発電設備室、機械室、ポンプ室、その他これらに類する室又は屋外若しくは屋上に設ける場合は、この限りではない。
非常用発電機の単線結線図
買電=商用電源
一般的に、買電の上流にはMCCBがあり、屋外型キュービクルの動力盤に設置されている。
そのブレーカーは、他の一般負荷と区別するため、赤枠や赤い箱状のものに囲まれている。
83Rと83Gは接触器
商用受電時 ⇒ 83Rは閉、83Gは開
商用停電時 AND 発電機起動後の電圧確立 ⇒ 83Rは閉、83Gは開
G回路とは?
災害や事故による停電で電力会社から商用電源が供給不可となった場合、非常用発電機から電源を供給する回路。
緊急性が高く、停電すると困る負荷とは?
避難用誘導照明、非常用照明、消火設備ポンプ、防犯設備、非常用エレベーターなど。
(接続される機器の容量に制限あり)
一般的に、買電の上流にはMCCBがあり、屋外型キュービクルの動力盤に設置されている。
そのブレーカーは、他の一般負荷と区別するため、赤枠や赤い箱状のものに囲まれている。
83Rと83Gは接触器
商用受電時 ⇒ 83Rは閉、83Gは開
商用停電時 AND 発電機起動後の電圧確立 ⇒ 83Rは閉、83Gは開
G回路とは?
災害や事故による停電で電力会社から商用電源が供給不可となった場合、非常用発電機から電源を供給する回路。
緊急性が高く、停電すると困る負荷とは?
避難用誘導照明、非常用照明、消火設備ポンプ、防犯設備、非常用エレベーターなど。
(接続される機器の容量に制限あり)
非常用発電機の単線結線図2
非常用発電機から負荷へ送り出す間には、様々な継電器が電力を監視している。
51G(過電流)27G(不足電圧)59G(過電圧)95G(周波数)
計器
交流電流計、交流電圧計、周波数計、電力計、力率計、直流電圧計、直流電流計
51G(過電流)27G(不足電圧)59G(過電圧)95G(周波数)
計器
交流電流計、交流電圧計、周波数計、電力計、力率計、直流電圧計、直流電流計
ラジエーターとは?
エンジンが高温になるのを防ぐパーツのこと。中には冷却水が入っている。
冷却水の量を確認、必要に応じて補充など、定期的なメンテナンスが必要となる。
よくある故障として「ラジエーター本体から水漏れ」がある。
ラジエーター内部の腐食が進行し水圧の掛かる弱い箇所から水漏れが発生する。
古い機種でラジエーター本体が生産終了している場合、修理不可能?
運転時、水圧で漏れがひどく、待機中も該当箇所から冷却水は少しづつ漏れていく。
冷却水の水量が足りない、または補充しても水漏れしている場合、災害時に始動しても、水温異常による緊急停止が起こる。
または、センサーや制御が故障していた場合、最悪はオーバーヒートを招く。
冷却水の量を確認、必要に応じて補充など、定期的なメンテナンスが必要となる。
よくある故障として「ラジエーター本体から水漏れ」がある。
ラジエーター内部の腐食が進行し水圧の掛かる弱い箇所から水漏れが発生する。
古い機種でラジエーター本体が生産終了している場合、修理不可能?
運転時、水圧で漏れがひどく、待機中も該当箇所から冷却水は少しづつ漏れていく。
冷却水の水量が足りない、または補充しても水漏れしている場合、災害時に始動しても、水温異常による緊急停止が起こる。
または、センサーや制御が故障していた場合、最悪はオーバーヒートを招く。
非常用発電機の制御盤面
AVR 自動電圧調整器 回路図
・84:電圧継電器
・59:交流過電圧継電器
・27:交流不足電圧継電器
・12:過速度スイッチ又は継電器
・14:低速度スイッチ又は継電器
・59:交流過電圧継電器
・27:交流不足電圧継電器
・12:過速度スイッチ又は継電器
・14:低速度スイッチ又は継電器
非常用発電機のフローチャート例
非常用発電機の起動試験 手順
・非常用回路を開放。
・制御盤「商用」ランプが消灯。
・エンジンが起動。
・発電検出まで回転数が上がる。
・電圧が確立される。
・制御盤「発電」ランプが点灯。
・発電ランプ点灯後、2秒で負荷切替。
・制御盤「負荷商用」ランプが消灯。
・制御盤「負荷発電」ランプが点灯。
・操作選択ボタンで試験に切り替える。
・停止ボタンを押して発電機を停止させる。
・試験モードになっていることを確認し、発電機内ブレーカーを開放し、点検作業に入る。
・制御盤「商用」ランプが消灯。
・エンジンが起動。
・発電検出まで回転数が上がる。
・電圧が確立される。
・制御盤「発電」ランプが点灯。
・発電ランプ点灯後、2秒で負荷切替。
・制御盤「負荷商用」ランプが消灯。
・制御盤「負荷発電」ランプが点灯。
・操作選択ボタンで試験に切り替える。
・停止ボタンを押して発電機を停止させる。
・試験モードになっていることを確認し、発電機内ブレーカーを開放し、点検作業に入る。
非常用発電機の停止試験 手順
・非常用発電機からの送電用ブレーカーを投入状態にする。
・発電機の制御盤の操作選択ボタンにて試験⇒自動へ切り替える。
・非常用発電機が起動し、電圧確立し「負荷発電」ランプが点灯する。
・高圧受電設備の高圧側を受電状態にする。
・低圧の非常用回路MCCBを投入(もしくはVCBを投入)
・制御盤「商用」ランプが点灯する。
・60秒後に負荷切替。
・制御盤「負荷発電」ランプ消灯。
・制御盤「負荷商用」ランプ点灯。
・120秒後にエンジンが停止。
・制御盤「発電」ランプ消灯。
・停止ソレノイドが開放。
・発電機の制御盤の操作選択ボタンにて試験⇒自動へ切り替える。
・非常用発電機が起動し、電圧確立し「負荷発電」ランプが点灯する。
・高圧受電設備の高圧側を受電状態にする。
・低圧の非常用回路MCCBを投入(もしくはVCBを投入)
・制御盤「商用」ランプが点灯する。
・60秒後に負荷切替。
・制御盤「負荷発電」ランプ消灯。
・制御盤「負荷商用」ランプ点灯。
・120秒後にエンジンが停止。
・制御盤「発電」ランプ消灯。
・停止ソレノイドが開放。
まとめ
お疲れ様でした!いかがでしたか?発電機と言えど色んな種類があったり法令が違ったりとややこしいことかと思いますが是非必要になってくる知識だと思いますので覚えてみて下さい!
では今週はここまで!!来週もご安全に!!!
では今週はここまで!!来週もご安全に!!!